Thursday, May 16

2014 Japan football team in WC – Part2

日本の多くの人がサッカーを見るというのは、素晴らしいと思います。
ただ、サッカーそのものを見ていない人も少なくない気がしてしまいます。日本代表という個体を見ているだけでお腹いっぱいになっている印象が。。。
サッカー人口の層を広げるという意味ではそういう方々の力もすごく必要だと思います。ですが、Jリーグ元年辺りに一通りやったキャンペーンを、今もまだやってたんですね。。。協会さん。

ワールドカップの日本代表の試合は見るけど、他の国の試合は見ない。それだと日本代表がグループリーグを僅差で突破できなかったのか、否かがわからないですよね。
オランダやブラジルの試合を見ていると「同じ大会に出ているんですよね?」と思ってしまうくらいの差を感じました。そういうところまで踏み込めるファンが増えるともっと日本サッカー界は良くなると思います。見る目が厳しくなるので。

今回のワールドカップメンバーには今までにないくらい海外メジャークラブ所属選手が多くいました。ということはオランダやブラジル代表選手のようなプレーヤーと日頃リーグ戦を戦っているわけです。なのになぜ、こんな感じ?それはそのクラブチームでは兵隊として優秀であって、本人が隊長ではないからだと個人的には思います。そして周りの優秀な選手がサポートしてくれるので、クラブではかなり高いレベルプレーを見せる事ができる。もの凄く残虐にいうとそんな感じかと。現にチームレベルはミラン以下でもCSKAにいた時の本田は隊長だったので、当時の彼自身は今に比べると凄くよかったと思います(病気の説はちょっと別です)。

でも、裏を返すとそういうリーグでシノギを削っている兵隊達は一対一の能力(シュート除く)は対等に戦えるレベルのはずです。惨敗レベルならそもそもレギュラーにはなれないわけですし。やり合えるからレギュラーを獲得しているのだと思います。

では、「差」ってなんでしょう。これは岡田元代表監督の受け売りですが。。。
ずばりトラップとキックの精度です。これにつきると思います。
シュートに関しては、ご存知の通り、日本はホームランバッターが多すぎです。
大久保のコロンビア戦のホームランもトッププレーヤーなら枠にいれるだろうし、内田のクロスもトッププレーヤーならホームランバッターでも枠に行くような球にしていると思います。
どっちかというとトラップはまだ大丈夫かもしれませんね。トラップ力があるからこそ、岡崎は昨シーズンリーグ戦であれだけ点がとれたわけですし。でも、ライン際のボールの止め方の実力差は半端ないですね(得点に直結してないのでハイライトではあまり見れません)。「体はライン出てるけどボールはインだけど何?」みたいな感じでそのまま何事もないようにプレーしているのが個人的に好きです。どっちのボールかわからないものを自分のモノにする。差が出るのはその積み重ねですね。

後もう一つ思ったのは、海外クラブチームだと多国籍軍で多民族軍なのに対して、代表だと(国籍は一つで当たり前だけど)単一民族軍ですね。(勝手な推測ですが)日本人は群れると残念になるという習性があるのを否めないので、その影響もあるかもしれません。色んなフットボーラーが集まるクラブチームだと色んな意味で緊張感が溢れて、安心感のある代表とはほど遠い環境なんじゃないでしょうか。僕もレベルは雲泥の差ではあるものの、多国籍軍の中で会議やプレゼンをする時はかなりの危機感を持ってやりますし、準備も半端無くします。

なので、「差」というのは、こういった基本テクニックや基本環境面を長年かけて積み重ねて埋めていくしかないと思います。決して近道はないです。サッカーだけでなく、仕事の面でもオランダ人やドイツ人はやっぱり違うなと思いますし、彼らとハンデ無しで対等にこなしていかないと自分の地位は築けないと思っています。だって彼らは普通にしててもクロスカルチャーな環境にいますからね。